考えるな!感じろの世界とは

ブルースリー

ブログの更新をサボっているうちに梅雨入りしてました(;^_^A
そして、健康体重まで落とす計画は結構順調に進んでおります(≧▽≦)

【からだの調律®】でお馴染み?畝傍カイロプラクティックの坂田です。

今回のブログは、主に自分がこれまでに技術的なことを伝えてきた生徒さんや、セミナーの受講生さんなどの同業者さんに向けた内容っぽくなっていますが、これはすべての職人さん、または会社や所属するコミュニティにおける人間関係などに置き換えてみても通ずることだと思います。

Don’t think! Feel.

ブルース・リー主演の映画『燃えよドラゴン』の中に、
「Don’t think! Feel.」
というとても有名なセリフがあります。
訳すと、【考えるな!感じろ】という意味になります。
これはかなり有名なセリフなので知っておられる方も多いと思います。
カンフー
実はこのセリフには続きがあります。

「It is like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all that heavenly glory.」

【それは月を指さすようなものだ。指だけを見ていたら月を見失ってしまうぞ】
このような訳になるかと思います。

これを僕なりに意訳しますと、

指は月のある場所を指し示してはいるが、場所を教えてくれているだけで月ではない。
その指は月そのものではないのだから、指を見ることは月を見ていることにはならない。
それではやがて月も見失ってしまうだろう。

当然これは比喩的な表現ですので、
月は、目標・結果・ゴール
指は、方法・手段
このように置き換えて考えると理解しやすいかもしれません。

手段にとらわれると目的を見失うぞ!と言っているわけです。

映画の中の意味では、「指」とは「自分」で「月」とは「相手」でしょう。
つまり、「自分の技に集中するな。相手を倒すことに集中しろ!」と言ってるのです。
「自分の技をどうするかを考えるな。相手がどう出てくるかを感じて的確に対応しなさい。」
という教えですね。
戦い

施術に置き換えて考えてみると…

施術で言えば、やり方や手順を覚えるのではなく、
それは何を目的にしたアプローチで、どの部分に対して刺激を入れているのか?
そういうことがわかっていないと、体勢が変わるとできなくなったりします。

うつ伏せになってもらえない患者さんにはどうしたらいいですか?
こういった頭の悪い質問は、指しか見ていない証拠です。

僕はよく、【実際の臨床は自分の技の発表会ではない】ということを伝えています。
正にこれも同じことです。
身につけた技術を披露することではなく、患者さんに良くなってもらうことが目的です。
手段が目的になっちゃってる人、結構多いんですよね…

当院は○○式の手技です!
△△療法で施術します!

知らんがな( ̄▽ ̄)

それが有名やと思ってるのん、あんただけやで( ̄▽ ̄)

それはブランディングやのうて、虎の威を借る狐って言いまんねん( ̄▽ ̄)
鼻水

もうひとつのDon’t think! Feel.

僕は施術に関することで「Don’t think! Feel.」の部分にはもうひとつの解釈があります。

【考えるな!感じろ】とは言いますが、これは何も「感覚に頼れ」というような意味ではありません。

実際に患者さんと対峙した時点(問診の段階)では、「Think! Think! Think!」
・どのような可能性が考えられるのか
・どうやれば患者さんへの負担が少なくなるか
・どこをゴールに設定するか
などしっかりと考え抜く。

そして、施術が始まったら「Don’t think! Feel.」
・圧の深さ
・詰めていく方向
・施術の終わるタイミング
感じるのは、患者さんに触れている施術中に限ったことだと思ってます。

当たり前の話ですが、施術中も何も考えないというわけではありません。
・どの位置からアプローチすればいいか?
・この角度をキープするにはどのようにしたらいいか?
・最小の力で最大の効果を出すには?
こういうことを考えながら感じているのです。

考えながらとは言いましたが、実際のところ、
そんなことはいちいち考えなくても自分のからだがそのように動く
というレベルにならないといけません。

そこに至るまでにしっかりと考える必要があるのです。
考える

なぜ感覚を伝えることは難しいのか

『感覚を伝えることは難しい』
人にモノを伝えるという仕事をされたことがある人はよく言うセリフです。
確かに僕もそれは感じます。

以前まで、僕はセンスの問題であるという認識でした。
もちろん、それも決して小さくありません。
残念ながら、センスの有無というものは存在します。

しかしながら、感覚が伝わらない一番の理由は、
そこまでの考えた時間の長さが違うから
ではないかと思っています。

考えなくてもからだが勝手に動くようになるまで施術について考えてきたから、
考えなくても自然に自分のからだが反応する。
そこまできて、ようやく感じられるようになる。
反応
変化球に自然とからだが反応した的な。
積み重ねてきた練習や鍛錬によって、到達できるレベル。

こんなんゆーてるけど、僕自身もまだまだですけどね(≧▽≦)
もっともっと精進します!

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